オールスターゲーム凧と愛・野球博凧
内子町の伝統行事で青天に舞う
400 年の歴史を持ち、県無形民俗文化財に指定されている「いかざき大凧合戦」。今年は5月4日に、初節句行事(神事と出世凧・還暦・開運凧の凧あげ)が、豊秋河原河川敷で行われた。
オールスターゲーム開催を記念する大凧は、縦160cm、横135cm。12 個の星が描かれたオールスターゲームデザインの1統、ユニフォーム姿のみきゃんの勇姿が目を引く愛・野球博デザインの1統、そして地元の子どもたちの夢を載せる野球夢凧1統の合計3統。
当日は、五月晴れの内子の空を仲良く泳いでオールスターゲームをPR。タイミング良く紹介のアナウンスも聞こえてきて、参加者からたくさんの拍手をもらっていた。
7 月27 日のオールスターゲ-ム当日は、これらの凧が会場の坊っちゃんスタジアムに展示される予定だ。
伝統産業を支える職人、
未来を担う高校生らが地元の思いを込める
愛媛でのオールスターゲームと内子町の伝統行事とのコラボレーションは、2021 年秋の大凧制作からスタート。内子町産の和紙を使った大凧の絵付けは、内子高校の生徒が春休みなどを利用して行い、完成させた。野球夢凧は、町内の小中学生が将来の夢などを寄せ書きする予定。
会場の旧五十崎地区には、凧上げや凧合戦を今に伝える五十崎凧博物館や、国指定伝統的工芸品で凧紙にも使用されている「大洲和紙」の工場、大洲和紙会館などがある。伝統文化を守り伝える世代と、それを受け継ぎ新しい風を吹き込む世代とのタッグで誕生したASG開催記念の大凧。地元内子のPRにも一役買っている。